たった“一点”に触れるだけで世界が変わる：ヒーラーのための臨界点理論入門

以下の記事は書籍「パワーかフォースか」デヴィッド・R・ホーキンズ著よりあなたのヒーリングテクニック向上につながる重要な部分を要約したものです。

原文を読みたい人はぜひ書籍を購入して細部まで読み進めることをお勧めします。

「知っている」という幻想を手放すとき、真の学びが始まる

私たちが何かを学ぼうとするとき、最初に越えるべき壁があります。
それは「私はすでに知っている」という思い込みです。
この幻想を捨てたとき、私たちの意識には大きな飛躍が起こります。
まるで閉ざされた扉が開き、全く新しい世界が目の前に広がるように。

私たちの意識は、宇宙に広がる巨大なデータベースに常時接続している

ひとり一人の人間の心は、まるでインターネットに接続された端末のようなものです。
しかしその接続先は、クラウドでもSNSでもなく、
「人類共通の意識データベース」と呼べる領域です。

これは単なる情報の集積ではなく、
人類の歴史、感情、経験、知恵、そして真理がすべて蓄積された“宇宙の叡智”そのもの。

私たちの思考や感覚は、単なる個人のものに思えるかもしれません。
しかし実際には、それは「全体の表現の一部」でしかありません。

このデータベースには、いわゆる「天才のひらめき」の源も含まれていて、
人間は誰でも、生まれながらにしてこの領域にアクセスする力を持っています。

無限の叡智は、今ここにいる私たちに開かれている

その情報の量は文字通り無限です。
しかも、それは遠く離れた場所にあるわけではありません。
“今ここ”で、どこにいても、誰でもアクセス可能なのです。

この事実は、人類にとって驚くべき発見でした。
個人であっても、集団であっても、
このデータベースに触れることで、
人生そのものを変える力が目覚める可能性があります。

ユングも語った「人類共通の無意識」という概念

心理学者カール・ユングもまた、
人間の無意識には「全人類に共通する領域」があると語っています。

彼が「集合的無意識」と呼んだこの海のような領域は、
私たちが個として生きているという感覚を超えた場所です。

そこには、太古の記憶や普遍的なパターンが眠っており、
誰もが知らず知らずのうちに、その影響を受けているのです。

無限の情報と、同時に存在する「問いと答え」

意識のデータベースのすごさは、
「どんな時代」「どんな場所」「どんな体験」でも、
その瞬間にダイレクトにアクセスできるという点です。

つまり、私たちが今抱いている「問い」の答えは、
すでにその中に存在しているということ。

問いと答えは、まるで陰と陽のように、
同じパラダイムの中に対をなして存在しています。
だからこそ、意識を高めることで、
私たちは自然と答えに導かれていくのです。

宇宙は意識でできており、常に協力的に働いている

この宇宙は、ただの物質でできているわけではありません。
それは「意識」そのものでできていて、
私たちが望むもの、見つけたいと願うものに対して、
いつでも協力し、創造してくれる存在です。

「こうなりたい」「こんな世界を生きたい」
その純粋な想いに対し、宇宙は惜しみなく応えてくれます。
それが“フォース”ではなく“パワー”による生き方です。

意識のレベルが上がると、私たちの在り方が変わる

ホーキンズ博士は「意識のスケール」を用いて、
人間の意識状態を数値化しています。

このスケールが低いと、
人はアイコンタクトを避ける傾向にあり、
不安や恐れの中で生きるようになります。

一方、スケールが高くなると、
人と長く目を合わせることができるようになり、
安心感や愛、調和といった状態が自然に表れ始めるのです。

思考は「個人のもの」ではなく、全体のもの

私たちが日々抱く思考は、
実は「世の中全体の集合意識」の中から借りてきたものにすぎません。

本当の“私たち自身”とは、
その奥に静かに存在している意識そのものであり、
一切の判断や恐れを超えた静寂の領域です。

この気づきに至ると、
「何かを得よう」とする努力のエネルギーから解放され、
ただ存在するだけで周囲に力を与える“パワー”へとシフトしていきます。

誰もが「無限の叡智」にアクセスできる存在

『パワーかフォースか』が伝えているのは、
「人間の意識は想像を超えるほどパワフルだ」という事実です。

私たちはすでに、偉大な意識のデータベースにアクセスできる存在であり、
その扉を開く鍵は「私は知っている」という思い込みを手放すこと。

力（フォース）で何かを成し遂げようとするのではなく、
自然と引き寄せられる「真のパワー」に目覚めて生きていく。
それこそが、ホーキンズ博士が私たちに伝えたかった真実です。